第 40章PL/Python - Python 手続き言語

目次
40.1. PL/Python 関数
40.2. トリガ関数
40.3. データベースアクセス

PL/Python手続き言語を使用してPostgreSQLの関数をPython言語で作成することができます。

PL/Pythonを特定のデータベースにインストールするには、createlang plpython dbnameを使用してください。

ティップ: 言語をtemplate1にインストールすると、その後に作成されるデータベース全てにその言語は自動的にインストールされます。

PostgreSQL 7.4より、PL/Pythonは"信頼されない"(つまり、ユーザが実行可能なことを制限する方法を提供しない)言語としてのみ利用可能です。 したがって、plpythonuという名前に変更されました。 Pythonで新しい安全な実行手法が開発されたら、将来信頼できるplpythonの亜種は利用可能になるかもしれません。

注意: ソースパッケージを使用するユーザは、インストールプロセスの間PL/Pythonの構築を特に使用可能にしておく必要があります。 (詳細については、インストール手順を参照してください。) バイナリパッケージを使用する場合は、別個のサブパッケージにPL/Pythonが入っている可能性があります。

40.1. PL/Python 関数

作成したPythonのコードは関数に変換されます。 以下に例を示します。

CREATE FUNCTION myfunc(text) RETURNS text
    AS 'return args[0]'
    LANGUAGE plpythonu;

は、以下のように変換されます。

def __plpython_procedure_myfunc_23456():
        return args[0]

ここで、23456はこの関数のOIDです。

戻り値を用意していない場合、PythonはデフォルトのNoneを返します。 この言語モジュールは、PythonのNoneをSQLのNULL値に変換します。

PostgreSQL関数のパラメータは、グローバルなargsリスト内で使用することができます。 上のmyfuncでは、args[0]には渡されたものがテキスト引数として格納されています。 myfunc2(text, integer)の場合は、args[0]にはtext引数が、args[1]にはinteger引数が格納されます。

グローバルなSD辞書は、関数呼び出し間のデータ保存のために使用することができます。 この変数はプライベートな静的データです。 グローバルなGD辞書は、共有データであり、セッション内の全てのPython関数で使用することができます。 注意して使用して下さい。

各関数は、Pythonインタプリタ内で自身の実行環境を入手します。 そのため、myfuncによるグローバルデータと関数の引数はmyfunc2から使用することはできません。 上記で説明した通り、GD辞書内のデータは例外です。

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