32.37. triggers

triggersビューには、現在のデータベースで定義された、現在のユーザが所有するすべてのトリガがあります。 (テーブルの所有者がトリガの所有者です。)

表 32-35. triggers の列

名前データ型説明
trigger_catalogsql_identifierトリガを持つデータベースの名前です。(常に現在のデータベースです。)
trigger_schemasql_identifierトリガを持つスキーマの名前です。
trigger_namesql_identifierトリガの名前です。
event_manipulationcharacter_dataトリガを発するイベントです。 (INSERTUPDATEもしくはDELETEです。)
event_object_catalogsql_identifierトリガが定義されたテーブルを持つデータベースの名前です。 (常に現在のデータベースです。)
event_object_schemasql_identifierトリガが定義されたテーブルを持つスキーマの名前です。
event_object_namesql_identifierトリガが定義されたテーブルの名前です。
action_ordercardinal_number未実装です。
action_conditioncharacter_dataPostgreSQLで利用できない機能に適用されるものです。
action_statementcharacter_dataトリガによって実行される文です。 (現在は常にEXECUTE PROCEDURE function(...)です。)
action_orientationcharacter_dataトリガの発行が処理行毎か文毎かを識別します。 (ROW もしくは STATEMENTです。)
condition_timingcharacter_dataトリガを発する時期です。 (BEFORE もしくは AFTERです。)
condition_reference_old_tablesql_identifierPostgreSQLで利用できない機能に適用されるものです。
condition_reference_new_tablesql_identifierPostgreSQLで利用できない機能に適用されるものです。

PostgreSQLにおけるトリガには、標準SQLと比べ、2つの非互換があり、これらは情報スキーマの表現に影響を与えます。 1つめは、PostgreSQLではトリガ名は、独立したスキーマオブジェクトではなく、テーブル内で局所的であることです。 そのため、別のテーブルに属している場合、1つのスキーマ内でトリガ名が重複する可能性があります。 (trigger_catalogtrigger_schema は実際、そのトリガが定義されたテーブルに属する値となります。) 2つめは、PostgreSQLではトリガは複数のイベントで発行できる点です。(例えばON INSERT OR UPDATEです。) 一方、標準SQLでは1つのみしか許されません。 トリガが複数のイベントで発行するように定義された場合、それぞれのイベントで1行という形で、情報スキーマ内では複数の行として表現されます。 これらの2つの問題の結果、triggersビューのプライマリキーは実際、標準SQLで定義された(trigger_catalog, trigger_schema, trigger_name)ではなく、(trigger_catalog, trigger_schema, trigger_name, event_object_name, event_manipulation) となります。 それでもなお、標準SQLに従う(スキーマ内でトリガ名を一意とし、トリガに対し1種類のイベントしかもたせないという)手法でトリガを定義していれば、これは影響ありません。

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